
はじめに|FXってそもそもなに?
「FXって聞いたことはあるけど、なんか難しそう…」
「どのような仕組みで利益が出るんだろう?」
そんなあなたのために、FXの基本をわかりやすく解説していきます。
FXは、外国為替証拠金取引(Foreign Exchange)の略で、簡単に言えば
「通貨を売買して利益を狙う投資」です。
1. FXの仕組みを簡単に解説

FXでは「通貨ペア(例:ドル/円)」を売買します。
為替レートは常に動いており、その変動を利用して利益を出します。
たとえば:
• ドル/円を140.00円で買って、141.00円で売る
→ 1円の差が利益に(1万通貨なら1万円の利益)
2.「ロット(Lot)」とは?|初心者がつまずきやすい概念

FXでは取引量の単位として「ロット(Lot)」が使われます。
2-1. ロットの概念
FXを始める際には、まず証拠金と呼ばれる初期投資をしなければなりません。いわば最初に入金した額に応じて仮想の通貨である「ロット」を購入するイメージです。
FXではこの「ロット」を用いて、何ロット分の通貨を買うかで取引していきます。
ロットの価値を円に置き換えると以下の通りです。
ロット数 | 通貨量 | 日本円でのおおよその取引額(ドル円の場合) |
---|---|---|
1ロット(1.0) | 100,000通貨 | 約1,400万円 |
0.1ロット | 10,000通貨 | 約140万円 |
0.01ロット | 1,000通貨 | 約14万円 |
※レバレッジによって必要証拠金はもっと少なくて済みます。
また、XMTradingなどのマイクロ口座を利用すれば、さらに通貨量が小さくても取引できるようになります。
2-2. 初心者はどのロット数がいいの?
→ 最初は0.01ロット(=1,000通貨)からがおすすめ!
0.01ロットはFXで取引できる最小ロットです。
これなら、仮に1円相場が動いても損益は「1,000円程度」なので、リスクを抑えながら経験を積めます。
3. レバレッジとは?

FXの魅力のひとつが「レバレッジ」です。これは「てこの原理」を利用して、少ない資金で大きな取引ができる仕組み。
たとえば、レバレッジ100倍なら:
• 1万円の資金で → 100万円分の取引が可能
ただし、これは注文できるロット数に適応されるものであって、1万円の入金で100万円の損失にも耐えられる、というわけであありません。
ロットが大きくなると、その分損失も大きくなるリスクがあるため、レバレッジは控えめにが基本です。
4. FXのメリット

FXには、他の投資にはない独自の魅力があります。ここでは、初心者の方でも実感しやすい4つの大きなメリットを紹介します。
4-1. 平日24時間いつでも取引できる
FXは、世界の為替市場が開いている平日なら、24時間いつでも取引が可能です。
たとえば、
• 朝の通勤前にチャートをチェック
• お昼休みにスマホで取引
• 子どもが寝た夜中にエントリー
というように、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に取り組めるのが大きな魅力です。
これは株式投資(9時~15時)とは大きく違うポイントです。
4-2. 上昇・下落のどちらでも利益を狙える
株式投資では「安く買って高く売る」しかできませんが、FXは違います。
値上がりも値下がりも利益チャンスになります。
• 「買い(ロング)」= 上がったら利益
• 「売り(ショート)」= 下がったら利益
たとえば、ドル円が高くなりそうなら買い、下がりそうなら売りから入る。
この柔軟性のおかげで、どんな相場でも収益チャンスがあるのです。
4-3. 少額からでも始められる
FXは、1,000通貨単位(0.01ロット)での取引も可能です。
たとえば、レバレッジを活用すれば数千円からでも取引がスタートできます。
「投資って何十万円も必要なんでしょ…」という不安を持つ方でも、FXなら
まずはお試し感覚で始めて、経験を積むことができるのが嬉しいポイントです。
4-4. 自動売買(コピートレード・EA)も使える
FXには、プロのトレーダーの売買を自動で真似する「コピートレード」や、
あらかじめ組まれた戦略で自動的に売買する「EA(エキスパートアドバイザー)」
といったツールも存在します。
「自分でチャート分析するのは苦手…」
「忙しくて取引の時間が取れない…」
そんな人でも、自動化によって安定的な資産運用が可能になるのです。
5. FXのデメリット・注意点
FXは魅力的な投資手法ですが、当然ながらリスクや注意点も存在します。
ここでは、初心者が特につまずきやすいポイントを4つに分けて解説し、どう対策すべきかもあわせてご紹介します。
5-1. 損失リスクがある(ハイリターン=ハイリスク)
FXは「レバレッジ」を使って資金効率を高められる反面、相場が思った方向と逆に動くと、損失も大きくなります。
たとえば、ドル円を買っていたのに急に下落すれば、
証拠金の何割も一気に失うこともあります。
🔻対策:
• 必ず「損切り(ストップロス)」を設定する
• 取引前にリスク許容額を明確にする
• ロット数は少なめ、レバレッジは控えめに
5-2. 専門知識が必要(分析スキルが求められる)
FXで安定して勝ち続けるためには、
チャート分析(テクニカル分析)や経済指標の理解(ファンダメンタル分析)が重要です。
しかし初心者がいきなりそれを覚えて実践するのは、かなりハードルが高いのが実情です。
🔻対策:
• 最初はデモトレードで練習しながら少しずつ学ぶ
• 難しければ「自動売買」や「コピートレード」など、知識が不要な運用から始める
5-3. 感情に左右されやすい(メンタル面の難しさ)
FXは利益も損失もリアルタイムで動くため、
「早く利益を確定したい」「損切りしたくない」
という感情に流されやすくなります。
結果として、計画通りのトレードができず、負ける原因になってしまいます。
🔻対策:
• エントリー前に「ルール」を決めておく(利確・損切りの目安)
• 感情を排除するために、自動売買やコピートレードを使うのも有効
5-4. ロット数・レバレッジの設定ミスで大損の可能性
「もっと稼ぎたい!」という気持ちで、
いきなり大きなロット数や高すぎるレバレッジで取引してしまうと、一瞬で資金を失うリスクがあります。
初心者ほど、少額のロットでリスク管理することが大切です。
🔻対策:
• 最初は「0.01ロット」などの小さい取引からスタート
• レバレッジは10倍以下で抑えるのが理想
• ロット数の計算方法や資金管理ルールをしっかり学ぶ
▶ デメリットも「知っていれば怖くない」
FXはたしかにリスクもありますが、正しく学び、無理のない範囲で始めることで、そのリスクは大きく抑えることができます。
6. 難しいと感じたら?→「コピートレード」という選択肢も
「ロット数?レバレッジ?もう難しい…」
そんな方には、プロトレーダーの取引をそのままコピーできる“コピートレード”という方法もあります。
• チャート分析やロット調整は不要
• 忙しい人でも“ほったらかし運用”ができる
• リスクを抑えた運用も可能(資金設定ができる)
今では「最初はコピトレードでFXの感覚をつかむ」という初心者も増えています。
まとめ:まずは少額・低リスクで体験してみよう
FXは魅力の多い投資手法ですが、リスクや難しさもあります。
最初から大きな金額を動かさず、「ロットの概念」「損益の出方」を体験するのが成功への近道。
「少しずつ学びたい」「できれば自動で運用したい」
そんな方には、コピートレードというスタートの仕方もおすすめです。